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元教員ブロガーのぽん(@Pixi_1_6)です。
今日は教員1年目の方が受ける初任者研修についてお話ししていきたいと思います。
- 初任者研修って何?
- 初任者研修ではどんなことを学んでいるの?
- 初任者研修って結構大変って聞くけど…
こんな疑問を解決していきたいと思います。
教員の初任者研修とは
採用1年目の教員は「初任者研修」を受けなくてはいけません。
初任者研修を簡単に説明すると…
- 採用1年目の教員が1年間を通して受ける研修
- 研修は「校内研修」と「校外研修」がある
- 初任者には指導教諭がつき、日々指導してもらえる
というものです。
では、今から1つずつ詳しく解説していきたいと思います。
教員の初任者研修〜校内研修編〜
初任者研修というと、学校を出て初任者で集まって講義を受ける…というようなイメージをお持ちの方もいると思いますが、勤務校の中でも研修を受けます。
「校内研修」という位置付けになるかと思います。
いわゆるOJTというものですね。
指導教諭からの助言
初任者には、先輩の指導教諭がつきます。
指導教諭は初任者に助言をしたりサポートをしたりするのが仕事です。
ただ、大量採用の時代なので1人の初任者に1人の指導教諭をつけるという自治体はなかなかないかもしれません。
1人の指導教諭が何人かの初任者を掛け持ちで担当する場合がほとんどでしょう。
そのため、自分1人をつきっきりで見てくれるのは週に1度という場合が多いと思います。
指導教諭によってやり方はそれぞれなので違いはあると思いますが、私が初任者だった頃は、
- 週に1度来校して1〜6時間目の授業を観察
- 放課後16時30分から授業の振り返り(1時間程度)
という流れでした。
指導教諭が来る日はとても緊張したことを覚えています。
ぽん
振り返りの中では、
「ここが良かった!」
「ここはもっとこうしたら…」
というように、次につながるような助言を頂きました。
熱心に指導してくださるので毎回定時を超えていましたが自分のためにしてくれているのでそんな指摘はできませんでした。
ぽん
たくさんの指導案作成
初任者研修では指導案が課題として出される場合が多いです。
私が初任者の頃は略案を20本と細案を5本書きました。
ぽん
これは自治体によって大きく違ってくると思いますし、年度によっても違ってくると思いますが、指導案をたくさん書かなくてはいけないということは覚悟しておいた方が良いかと思います。
初めは指導案をどう書いて良いか分からず困惑すると思います。
自治体によって書き方もそれぞれですし、初任研と勤務校でテンプレートが違う場合もあります。
ぽん
指導案作成に困った時は、同じ職場の採用2〜3年目の先輩を頼りましょう。
採用年数が近い先輩なら、初任研の内容も似ているはずです。
優しい先輩から過去の指導案を見せて頂いて参考にさせてもらいましょう。
他の方の指導案を参考にするのは悪いことではありませんし、ゼロから創り出すのは本当に大変です。
頼れるところは頼っていきましょう。
ただ、あくまでも参考にするだけですよ!当たり前ですが丸パクリはダメです!
ぽん
※「指導案見せて下さい」と言われるのをとても不快に思う方も一定数いらっしゃるので、そこは臨機応変に対応してい下さい。
ぽん
研究授業を年に数回行う
年に数回、指導主事に授業を見てもらいます。
初めから終わりまでじっくりと見られるのはとっても緊張します。
指導主事が指導案に何かメモをしているのが見えるので余計にドキドキします。
ぽん
授業が終わったら、その後振り返りの会を行います。
指導主事によっては、心が折れるようなかなり厳しい言葉をかけてくる方もいるそうですが、私の指導主事はとても優しい方でした。
指導主事
というような、次につながるような助言をしてくださいました。
ぽん
教員の初任者研修〜校外研修編〜
初任者の教員は校外でもたくさんの研修を受けなくてはいけません。
多い時は週に1回くらい研修がある月もあり、本当に大変でした。
講義形式の研修
学級経営の仕方や教科の指導方法など様々な内容の講義を受けます。
講師の先生は、企業の方だったり大学の教授だったり様々な方がいらっしゃいました。
明日からすぐに実践できそうなものもあれば、「うーん…」という内容もあります。
ぽん
教育って人それぞれ考え方が違いますし、全ての子どもに共通して有効な手立てというのもなかなかありません。
研修の内容を全て鵜呑みにするのではなく、学級の実態に合わせて取り入れていくことが大切だと思います。
演習形式の研修
グループで指導案を検討したり、模擬授業をしたりする研修も多くありました。
同期の先生方の実践を深く知ることができる機会になりました。
ぽん
実際に教員の初任者研修を受けて感じたこと
教員の初任者研修のメリット
指導教諭の先生がいるので、分からないことをいつでも聞ける
指導教諭は初任者の時しかつきません。
2年目の先生にもつきませんし、1年目の講師の先生にもつきません。
ぽん
同期の仲間ができる
1年間に何度も顔を合わせるので同期と自然と仲良くなります。
LINEを交換して、個人的にやりとりをするような仲になる場合もあります。
ぽん
教員の初任者研修のデメリット
校外研修の時に自分のクラスは担任不在に
小学校では初任者でも担任をされている先生がほとんどだと思います。
校外研修の際には、当たり前ですが担任が不在になります。
指導教諭の先生が見てくださったり、専科の先生に頼んだりと1日をなんとかして乗り切る必要があります。
初任者研修に出る前に、6時間分の授業準備をする必要があります。
代わりに入ってくれる先生向けに略案を作成したり、プリントを印刷したり…
ぽん
しかも初任者研修が終わって学校に電話をしたら、高確率で担任不在の時に何かトラブルが起きているんですよね。
指導教諭に「担任がいない時にクラスの本当の姿が出る」なんて言われたりして本当に胃が痛かったです…
ぽん
指導教諭と意見が合わない時がある
教育って人によっていろんなやり方や考え方がありますよね。
指導教諭が自分と合うとは限りません。
私の指導教諭はとても優しい方だったのですが、1つだけどうしても意見が合わないことがありました。
私の自治体では、研究授業の後に子どもたちを一斉に立たせて、
担任「見てくれた先生たちにみんなでお礼を言いましょう!立ってください!礼!」
子どもたち「ありがとうございました!」
とお礼を言わせる儀式があります。
指導教諭の先生にやるように勧められましたが、
ぽん
と思ってしまいました。
反論するというよりは、「私はこう思う」という風に対話ができればいいのですが、初任者の頃は流石に言いづらかったです。
初任者研修関係の仕事(指導案作成等)に常に追われる
初任者の中でも特に講師経験のない新卒の方は、学校の流れについていくだけで本当に大変です。
それなのに、常に指導案やレポートの締め切りに追われる毎日…
勤務時間内に初任者研修の提出物を終わらせることは不可能なので、残業をしたり土日に家で指導案を作成したりすることもありました。
ぽん
最後に
初任者研修は本当に大変です。
私が教員だった3年間を思い返してみると、やっぱり1年目が1番キツかったです。
ただ、大量採用の時代で初任者研修のあり方も変わってくるかもしれません。
これから研修を受けられる先生方、大変だとは思いますが、自分の体を1番大切にしてくださいね。