【小学校】若手教員大変な仕事押し付けられすぎ問題

こんにちは。

元小学校教員で現在IT企業で会社員をしているブロガーのぽん(@ponlog_)と申します。

先日このようなツイートをしたところ、結構反響がありました。

Twitterだけでなく、私の周りの実態を見ても若手教員にばかり大変な仕事が押し付けられているような気がしてなりません。

今日は、「小学校の若手教員大変な仕事押し付けられすぎ問題」について私の体験を交えながらお話ししていきたいと思います。

若手教員が押し付けられがちな仕事

私が今まで押し付けられてきた仕事をまとめてみました。

他にもたくさんあると思うので、ほんの一部です。

研究授業

小学校の授業のイラスト(女性教師)

研究授業、どこの学校にもあると思います。

簡単な略案OKで自由に公開するスタイルの公開授業なら負担感もなくできるのですが、偉い先生が助言に来る研究授業は正直準備がとっても大変ですよね。

私は、3年間の教員生活でたくさん研究授業をやってきました。

ぽん先生まだまだ先が長いから、良い経験になるよ!

ベテラン教員

という言葉で、いつの間にか私がやることになるという場面が多々ありました。

退職が決まっていた最後の1年なんて、心の中で

ぽん

あと数ヶ月で辞めるよ!?主任の方があと5年くらいあるよ!?

と突っ込んでいました。

(退職を主任にギリギリまで伝えなかった私が悪いのですが)

パソコン関係

ノートパソコンのイラスト

  • パソコン
  • 情報
  • タブレット
  • プログラミング
  • ICT

こんな単語がつくものは若手に丸投げされる可能性が高いです。

前任からちゃんとした引継ぎなどがあれば良いのですが、多くの場合「丸投げ」です。

たまに、中堅〜ベテランの男性教員(なぜか男性しか会ったことがありません)でとても詳しい方がいらっしゃるので、そういう方がいる学校はラッキーですね。

技能系の授業

子供の合唱のイラスト

クラスが2クラスしかない小さな学校なんかは、技能教科を学年合同で行う場合もあります。

そんな時に、若手に任せて自分は空きコマにしてしまう主任もいます。

ぽん

普通は代わりに別の教科を受け持ってくれるのですが、そうではない人もいます…

運動会の表現(ダンス)指導

体育でダンスを踊る生徒のイラスト

「若い人=ダンス」

というイメージがあるからなのか、表現指導も若手に任せられがちです。

私が今まで勤務してきた学校は、学年ごとの曲が定められておらず毎年曲を変えるというのが文化でした。

一からダンスの振り付けを覚えるのって結構大変なんですよね…

ぽん

何回もYoutubeを観て覚えたり、ダンスDVD付きの教育技術を購入したりして頑張っていました。

朝が早いor夜が遅い仕事(ボランティア)

飲み会が苦手な人のイラスト(私服)

朝が早かったり、夜が遅かったりする仕事は若手に任せられがちです。

(勤務時間外なので、仕事ではありませんが…ボランティア?)

例えば、

  • 運動場のライン引き
  • 行事関係の朝練習
  • 朝の職員室清掃&お茶汲み
  • 夜のPTAの会
  • 飲み会

なんかですね。

ぽん

保護者や偉い先生が来る飲み会が1番嫌いでした…

力仕事

力持ちのイラスト

うーん、こればっかりは年齢と共に体力も落ちてしまうので仕方のない面もありますが…

「若手が動け!」

って、自分は職員室でお茶飲んでるみたいなベテランもいるじゃないですか…。

それはなんか違うな…と思います。

持ちつ持たれつであって欲しいですよね。

そもそもどうして若手に押し付けるの?

大変な仕事が若手に回ってくる理由を考えてみました。

頼みやすい雰囲気が出ている

スーツを着た男性のイラスト(笑った顔)

小学校の先生って、そもそも爽やかで明るい人が多いんですよね。

見るからにエネルギッシュというか、パワーがみなぎっているというか…

「この人になら頼んでも嫌な顔せずやってくれそう!」

という雰囲気がバシバシ出ている若手の先生が多い気がします。

ぽん

なんで小学校の先生ってあんなに爽やかな人が多いんでしょうね。

頼み事を断れなさそうないい人から搾取しようとするのはあんまりですよね。

独身には面倒なことも頼んでOKという風潮がある

若手の先生は独身の方が多いです。

独身の先生にも当たり前のようにプライベートは存在するはずなのに、なぜか既婚者ばかりが尊重される雰囲気があります。

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実際に、私も結婚してからの方が働きやすくなりました。

お子さんが小さい先生は、お子さんの送迎などで忙しいのはわかっているのですが、だからと言って独身の先生にしわ寄せが行くのはおかしいのではないかとは思います。

ぽん

誰かが時間外に無理しないと回らないのはそもそもおかしいですよね。

これからどうするべきか

教育現場を離れた私ですが、これからどうするべきか考えてみました。

ぽん

「辞めたくせに!」って人は読み飛ばしてください!

若手はもっと声を上げよう

断っている女性のイラスト

仕事を振られたら振られた通りにやってしまう若手が多いと思います。

でも、それじゃ負の連鎖が続いていくのではないかと思います。

私が教員の頃は、私より下の世代にはこんな苦労をして欲しくない!という思いで、いろんなことを断ってきました。

  • 勤務時間前の朝練
  • 土日の振替のない引率
  • PTAとのスポーツ親睦会
  • 修学旅行のお見送り
  • 合唱のピアノ伴奏

私が「おかしい!」と声を上げることによって

  • 勤務時間前の朝練→回数が半分に
  • 土日の振替のない引率→振替が取れるように
  • PTAとのスポーツ親睦会→希望者のみに
  • 修学旅行のお見送り→希望者のみに
  • ピアノ伴奏→伴奏CDに

という風に改善されました。

ぽん

うまくいった例を挙げているので、声を上げても変わらなかったものもたくさんあります…

もし、何も言わなかったら前年踏襲されていたのでは…と思います。

ぽん

おかしいと思ってない人が多いから、おかしいと思っている人が声に出して言わないと変わらないんですよね…

ベテランは持ちつ持たれつの関係を

何でもかんでも若手に押し付けるベテランばかりではありません。

私が今まで1人だけ持ちつ持たれつの関係を築けていた主任がいます。

その主任は、私に体育の授業を任せる代わりに私が苦手な図工の授業をやってくれました。

ぽん

図工室に2クラス全員は入れなかったので、2つの教室を行ったり来たりしてやってくれました(笑)

私が授業をしている間は空きコマにするわけではなく、児童側で支援をしてくれましたし、私も図工の授業を見せてもらいながらたくさん勉強させてもらいました。

ベテランの先生が経験してきたことを吸収して成長したいと思っている若手がほとんどだと思います。

何でもかんでも丸投げではなく、こんな風に得意・不得意を補い合う持ちつ持たれつの関係ならWIN-WINだと思います。

まとめ

激務を理由に退職する若手教員が後を絶ちません。

若手教員も、中堅教員も、ベテラン教員もみんなが持ちつ持たれつの関係で仕事ができたら1番だなと思います。