教員を退職するときの流れを徹底解説【元小学校教員の実体験】

先生
先生

教員を辞めたい…

こんなことを思っている先生方、多いのではないでしょうか。

そこで、今回の記事は、元小学校教員ブロガーのぽん(@ponlog_)が、教員を退職するときの流れについてお話ししていきたいと思います。ちなみに私は、新卒で小学校教員に採用され、3年間働いたのちに退職しました。

ぽん

退職理由などはこちらの記事にまとめているのでぜひご覧ください!

【3年目若手】小学校教員を辞める理由【もったいない!?】

教員を辞めたいと思っている方や、教員を辞める際の具体的な流れが知りたいと思っている方の参考になれば幸いです!

教員を退職する流れ

私が教員を退職する際には、以下のような流れで行動しました。

  1. 職場への報告
  2. 事務手続き
  3. 校務分掌などの引き継ぎ
  4. 掃除・片付け

では、一つずつ詳しく解説していきます。

1.職場への報告

退職の意思が固まったら、まず職場へ報告を行いました。「どんな順番でいつまでに報告すればいいんだろう?」と悩む方もいると思いますが、参考までに私の場合は以下の順に話が通っていきました。

  1. 管理職(校長→教頭)
  2. 事務職員
  3. 学年団などお世話になった先生方

では、それぞれへの報告がどのようなタイミング・内容だったのかも解説していきたいと思います。

管理職(校長・教頭)への報告

私は、まず最初に校長先生へ報告しました。本当は、学年団の先生などに相談した上で校長先生にお話しすべきだったかもしれませんが、退職することは決定事項だったため、誰にも相談せずにそのまま校長先生へ報告しました。

ちなみに、校長先生には退職を反対されました。

民間となると、お給料も下がるだろう。休みも取りにくいはずだよ。まあ、君はまだ子どももいないから責任もなくて自由にできるのかもしれないが、年を取ったらそうもいかないよ。退職は考え直したほうがいいね。

校長先生

ぽん
ぽん

かなりイラッとする言い方をされましたが、グッと堪えて「決めたことなので〜」と流して終わりました。

そのあと、校長先生から教頭先生に話が行き、教頭先生から呼び出されて退職についての話をしました。教頭先生はとても残念がってくれましたが、最終的には新しい挑戦への背中を押してくれました。

事務職員さんへの報告

退職にはさまざまな手続きがあるので、事務職員の方には大変お世話になるだろうとは思っていました。ただ、自分で退職することを伝えなくても、すでに校長先生から話が通っていました。

ぽん
ぽん

今のところ校長先生にしか自分で言ってない…

学年団などお世話になった先生方への報告

学年団などでお世話になった先生には、自分の口から伝えたいですよね。しかし、伝え方には注意が必要です。口が軽い先生に言ってしまうと、一瞬で噂が広まる可能性があります。

私の場合は、退職理由が「転職」だったので、いくら広まってもそう問題はないのですが、デリケートな理由で退職される先生方は、本当に信頼できる先生にだけ伝えるようにしましょう。

もちろん、どうしても話したくない方は、先生方に無理して伝える必要はありません。最低限、校長先生にさえ伝えれば退職の手続きは勝手に進んでいきます。

ぽん
ぽん

結局最後まで自分の口で伝えていない先生もいます。新聞発表で驚かれるかもしれませんが、大丈夫ですよ。

2.事務手続き

次は、事務手続きについてお話ししていきます。退職する際には、いろんな事務手続きがありました。

ただ、私の場合は自分で前のめりになって手続きを済ませていくというよりは、「これ書いてください!」「これ電話してください!」と言われるがままに行動していたら終わっていたという感じです。1つずつ振り返っていきたいと思います。

退職届

まず、最初に記入をした書類は「退職届」です。校長先生に促されて記入しました。

理由を書く欄があったので、「教員の働き方に馴染めず…」とつらつら理由を書いていたら、

一身上の都合としか書かなくて良い。そんな個人的なことを開示する必要はない。

校長先生

と突き返され、書き直しを命じられました。

ぽん

私は別に退職理由を隠したいとは思っていません。上の方が見るならむしろ知って欲しいんですけど。

と掛け合ってみましたが、

ここに理由を書く人なんていない!ここはシンプルに書くものだ。事務の方もそう言っている。

校長先生

と受け取ってもらえませんでした。もうめんどくさいので、「一身上の都合」と書いて署名押印して提出しました。

退職者向け説明会

各自治体で、教員を退職する方に向けて説明会が行われていると思います。私は、この説明会には出席しませんでした。

ぽん
ぽん

というのも、定年退職する先生方がほとんどだと思うので、会場で知り合いに会うのも気まずいと思い、参加しませんでした。特に参加を促されることもありませんでした。

すると、後日分厚い封筒が学校に送られてきました。中には説明会の資料や、提出書類が入っていました。

説明会では、様々な手続きに関しての説明が行われたようですが、配布資料に目を通すだけで十分理解できる内容でした。

ぽん
ぽん

辞めて数年経ちましたが、この説明会に行かなかったからといって不都合は何もありませんでした。

退職金の手続き

退職者向けの説明会で詳しく説明があると思うのですが、私は上記のように出席しなかったため、後日送られてきた書類を書いて返送することで手続きを終えました。

具体的には、退職金を受け取る口座や、退職後の就職先などについて記入しました。

就職先が聞かれる理由は、退職後に他県の教員として働くことが決まっている場合は、退職金がそのまま持ち越しになるため、また違う手続きに進むからだそうです。

私の場合、民間に転職するので「退職金が支払われる」方向でそのまま手続きが進みました。

ぽん

退職といっても、「自治体を変える」だけで教員は続ける人も多いみたいですね。

保険

「教員限定保険」のような保険に加入されている先生もいらっしゃいますよね。私もジブラルタに加入していました。

担当の方がよく学校に来られていたので、その際に退職することを伝えました。

すると「退職後も継続できますが…」と言われましたが、付き合いで加入していただけの保険だったので、きっぱり解約することにしました。

ぽん

これは人それぞれだと思うので検討してみてくださいね!

学校生協

私は、学校生協の保険(共済)にも加入していました。ちょうど年度末ということもあり、営業の方が学校に来られていたのでその時に退職を伝えました。

すると、退職が正式に決まったら学校生協に電話をして欲しいといわれました。その数日後に転職先が決まったので、空いた時間に学校生協へ電話連絡をしたところ、「継続されますか?」と聞かれました。

ぽん

えっ!?辞めても続けられるの…?

学校生協の特典はいろいろあるのですが、私が使っていたのは以下の3つです。

  • ガソリンカード(通常価格より安くなる)
  • 共同購入(気が向いたときだけ美味しそうなお菓子など)
  • 保険(共済)

何も使っていないという人も多いと思いますが、私は割と気に入って利用していたので、学校生協を継続できるというのは結構嬉しかったですね。

手続き自体は、継続のための書類に記入するだけで簡単に終わりました。

ぽん

辞めて数年経ちますが、図々しくガソリンカードを使っています。ジブラルタは解約しましたが、共済は掛金が安いので継続して入っています。


3.引継ぎ

異動の際にも言えることですが、校務分掌等の引き継ぎはしっかり行うようにしましょう。

ぽん

意外と「後のことは知らない」と何もせずいなくなる先生多いですよね…

来年度は自分がいないことが分かっているのだから、自分がいなくても次の担当者が困らないように、書類を整理したり手順書を作っておいたりするとかなり親切です。次の担当者がもう決まっている場合は、直接話をしておくといいかもしれませんね。

4.掃除・片付け

一連の手続きや引き継ぎが終わった後は、掃除と片付けで終了です。自分が使っていた教室だけではなく、職員室の机やロッカーもピカピカにして去りましょう。

ぽん

立つ鳥跡を濁さずですね!

ここで多くの先生方は、教室や職員室から自腹で買ったいろいろなグッズや教育書などいろいろなものが出てくるのではないでしょうか。

もう使わないと思いつつ捨てるのはもったいないので、仲が良い若手の先生に必要なものだけ持っていってもらいました。

ぽん

学習指導要領をごっそり持って帰ってくれました(笑)

もらわれなかった教育書やグッズはメルカリとブックオフで処分しました!

まとめ:退職が決まったら早めに動き出そう

今回は、元小学校教員が教員を退職する流れを解説しました。おさらいすると、教員を退職するときの流れは以下の通りです。

  1. 職場への報告
  2. 事務手続き
  3. 校務分掌などの引き継ぎ
  4. 掃除・片付け

学校の規模にもよるとは思いますが、引き継ぎや掃除などに結構時間がかかることもあるかと思います。余裕を持って動くためにも、退職が決まったらできるだけ早く行動することをおすすめします。

ぽん

とりあえず、校長先生に伝えれば勝手に進んでいくはず!